
どーも、RACCOGARDENのグラです。
久しぶりに映画紹介の記事を書きたいと思います。
あなたは、昔たまたま見てシーンだけは鮮明に覚えてるのに
タイトルは知らないっていう映画はありますか?
僕は、結構あります。
今回紹介する映画は、まさにそんなシーンだけはよく覚えて
もう一度見たかったのにタイトルがわからなくて
数十年見れてなかった作品『スモールソルジャーズ』です。
では、スモールソルジャーとは、どんな映画なのでしょうか。
魅力も含めてがっつり語っていきたいと思います。
『スモールソルジャーズ』ってどんな映画?
スモールソルジャーズは、ジョー・ダンテ監督の
1998年のアメリカ映画です。
あるおもちゃ会社が、画期的なおもちゃを作ろうと
軍事用のチップを搭載した軍人をモチーフにした
キャラクター人形を制作します。
それと対をなすように作られたのが、ゴーゴーナイトと呼ばれる
異形の化け物の数体のおもちゃたち。
そのおもちゃは出荷されて、
発売前におもちゃ屋の息子アランの手に渡ります。
しかし、そのおもちゃは軍事用のチップが
埋め込まれていることで、自分で学習して動き出す。
こうして、おもちゃ屋の一人息子アランが、
発売前のゴーゴーナイトを手にし、
ドンドンおかしな方向に進んでいくという内容です。
おもちゃが動くという点でディズニーでは、
かなり有名なトイ・ストーリーにも
似ているところもいくつかあります。
ですが、こっちの方が過激であり、
実写ならではの描写も多いです。
トイ・ストーリーが好きな人は絶対ハマる作品です。
『スモールソルジャーズ』のネタバレなしの感想

ここまでは、ざっくりとしたスモールソルジャーズの
あらすじについて紹介してきました。
この映画は、コアなファンがいますがそれでも
かなりマイナーな作品です。
というのも、DVDはあるもののレンタルしているような
ショップはほとんどないようです。
僕は今までたまたまやっていたテレビの1回の
放送しか記憶にありません。
なので、これから見る人はDVDを買うか
アマゾンプライムなんかで検索してみるのを
おすすめします。
では、まずネタバレなしでの
スモールソルジャーについて語っていきます。
過度なネタバレが困る人は、
そこまで読んで他の記事に進んでくださいね
子供心をくすぐられるB級映画ならではの良作
スモールソルジャーズは、おもちゃが動いて戦う物語です。
あなたも子供の頃に実はおもちゃが生きていて、
見てないときに動いてるんじゃないかと
想像したことはないでしょうか。
特にトイストーリー世代は、その妄想は
ほとんどの人がしたと思います。
スモールソルジャーでは、
敵役の怪物ちっくなおもちゃたち、
ゴーゴーナイトが主役です。
本来おもちゃの正義側である軍人たちは、
敵を倒すということだけインプットされていて、
あらゆる手段を使って弱者の
ゴーゴーナイトたちを破壊しようと企ててきます。
あり得ないし、ツッコミどころもある内容ですが、
それでも子供の妄想をふんだんに含みながらも
上手くまとめてあるのが魅力です。
また、メインとなるゴーゴーナイトのキャラクターが
それぞれ味があって、気持ち悪いんだけどなぜか
応援したくなる絶妙なラインをついています。
マイクロチップによってすでに負けることが
決められた中でどうやって敵に打ち勝っていくのか
また、おもちゃながらも成長してただ逃げるだけじゃなく
戦おうとする意志が垣間見えるのがいいところでもあります。
意外と豪華なメンバーが出ている名作

スモールソルジャーズではヒロインの女の子に
初期のスパイダーマンでヒロインを演じていた
若かりし頃のキルスティン・ダンストンが抜擢されています。
他にも敵役のボスとなる軍人のおもちゃの声優を
『メンインブラック』やコーヒーのCMでおなじみの
トミー・リー・ジョーンズがやっているなど
意外に豪華です。
映画好きにとってマイナー作品に今じゃ有名になった俳優が、
駆け出しの時に出ていた作品なんかを見つけると
テンションが上がるということはないでしょうか。
そういった点でもこの映画は、テンションの上がる部分が多くて
楽しめます。
シナリオライターとしてみた『スモールソルジャーズ』

ここまでは、ネタバレを極力なしで
スモールソルジャーズについての
魅力を紹介してきました。
では、ここからはさらにネタバレも含みながら魅力や
シナリオライター目線でも語っていきたいと思います。
もし、ネタバレしたくないよという方は、
ここで他の記事に移ってくださいね。
おもちゃがまるで生きているみたいな感覚で楽しめる

おもちゃが動き出すというのは、
ある意味子供の夢ではないでしょうか。
実際僕が初めてこれを見たのは、小学生の2年生から
4年生くらいの間だったと思います。
正直寝る時間も過ぎていて、
ウトウトしながら見ていたのですが、
それでもキャラクターや主人公の少年と
仲良さそうにおもちゃたちが会話しているのに
ワクワクしたのを今でも鮮明に覚えています。
設定は完全にトイストーリーと同じではあるのですが、
トイストーリーと違うのは、おもちゃはおもちゃとしてではなく
一つの生命体として自立しているということ。
つまり、主人公との少年とも対等であり、
完全に仲間だということです。トイストーリーの場合は、
おもちゃはあくまでおもちゃで
持ち主に尽くすためにある存在。
それはそれで間違っていませんが、子供心的には
このスモールソルジャーズの考え方も非常に良いと思っています。

もちろん実際はあり得ないですが、
子供の頃のおもちゃというのは、
ある意味相棒的存在です。
実際僕はウルトラセブンの怪獣のメトロン星人を
相棒のようにかわいがっていました。
あなたもぬいぐるみとかお気に入りの人形とか
昔はいたのではないですか?
そんな幼いころのワクワク感と楽しかった思い出が
なんとなく思い出される作品です。
悪役っぽいやつらが主人公ってエモい

主人公側のおもちゃが設定としては、
本来ならば悪役として位置づけられてるのも
いい点です。
ヒーローのフィギュアがそのまま敵を倒すのでは、
あまりにも短絡的。
そして、主人公たちのゴーゴーナイトは怪物の姿をしていて、
敵の軍人フィギュアたちには絶対にかなわないように
プログラムされています。
そのためか、序盤のゴーゴーナイトたちは、終始逃げ腰です。
見た目も決してかっこよくもかわいくもない、どちらかというと
気持ち悪い存在ですが、そこもまた味があって
実際フィギュアとしてほしいくらい。
いかに普段弱い存在が強敵に立ち向かうのかという
サクセスストーリーも熱いところです。
普通に戦ったら確実に負けるから、どうやって戦うのか工夫する。
僕もどちらかというと子供の頃は弱者側で力もないし、
ちょっかいかけられる側でした。
だからこそ知恵をつけるしかないなど、そこら辺の共感できる部分も
好きな理由の一つでしょう。
最初は、情けないゴーゴーナイトが徐々にやる気を出して、
主人公と共に戦う意思を示す場面は見ていて楽しいので、
ぜひ実際に見てみてください。
B級映画だけどコアなファンも多い名作

今回は、マイナーな映画である
『スモールソルジャーズ』について紹介しました。
実際興行収入などは、さほど良くない作品ですし、
金曜ロードショーなどでもほとんど放送されていません。
なので、知らない人も多いかもしれませんが、
子供はもちろんのこと2,30代の特に男性は
好きになれる要素がたくさん含まれていると思います。

ゴールデンウィークや夏休みなんかの長い休みに見るには
ちょうどいい作品だと思います。
ハードルが上がりすぎるといまいちという
イメージを持つかもしれませんが、
何気なく見たら意外と面白かったなと
思えるような感じのいいレベルの作品です。