怖いけどなんだか興味を持ってつい見ちゃう。
ホラー映画ファンなら共感して
もらえるのではないでしょうか。
僕は、若干の霊感があり、実際に祖父が亡くなった時に
枕元に見に来ててビビった経験があります。
RACCOGARDENのグラです。
今日は、そんなホラー映画でも、
絶叫するほどでもなく、ちょっぴり怖い
ホラー映画初心者におすすめの映画を紹介します。
それが『イット・フォローズ』
それがついてくる。
タイトル通りの内容です。
洋画ホラーの基礎を踏襲しながらも
静かに忍び寄ってくる謎の怖さも含んでいます。
では、あらすじや、シナリオライター目線から
紹介していきましょう。
『イット・フォローズ』ってどんな映画
『イット・フォローズ』は、2014年に公開された
デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督・脚本の作品です。
主人公のジェイは、彼氏とデートをしていて、
肉体関係を持ちます。
しかし、そこで彼氏が睡眠薬でジェイを眠らせて、
気づくと廃墟に車いすで拘束されていることに気づきます。
彼氏は、遠くにいる全裸の老婆を指さして言いました。
「あれはどこまでも姿を変えてお前をゆっくり追いかけてくる。」
「常に逃げ続けるか、他の誰かと肉体関係を持って呪いを移せ」と。
こうしてジェイは、正体の分からない
謎の物体に追われ続けるという内容です。
『イット・フォローズ』のネタバレなしの感想

これから見ようと思っている人の中には、
ネタバレは全くしたくないという人もいるでしょう。
そんな方は、ネタバレなしの感想まで見てみてください。
後ほどネタバレも含んだポイントも紹介していきます。
グロ描写は少なめなので、初心者向け

『イット・フォローズ』は、ホラー映画の中でも
極端にグロい描写や怖い演出はありません。
それってホラー映画としてどうなのと
思う人もいるかもしれませんが、
内容自体は面白いです。
ホラー映画にも様々な種類があります。
モンスターや怪人が出るパニック系映画。
血しぶきが出まくるグロ系のスプラッター映画
怨霊や呪いなどのJホラーが得意なじめじめ系映画
アメリカ映画に多い大きい音と
突然飛び出でてくるビックリ系映画。
だいたいこんな感じで別れます。
そんな中で『イットフォローズ』は、
じめじめ系映画とパニック系が合わさった内容です。
なので、静かに近づいてくる描写が多いので、
怖がりの人も見やすいです。
血まみれの女が「うわー」とか言ってこないので、
静かにみられるでしょう。
逆にギャーギャー悲鳴を上げたいときに
見る映画ではないですね。
静かに一人か数人で見るのをお勧めします。
ちなみにエロ要素もなくはないので、
家族ではおすすめしません(笑)
びっくり系ではなく常に緊張感をもって見られる
『イット・フォローズ』では、先ほども紹介したように
じめじめ系で静かな怖さがあると紹介しました。
設定として、何かわからない謎の怨霊がターゲットを
常にゆっくりと追ってきます。
しかも、ある時は全裸の老婆、
またある時は知り合いのお母さん。
そのまたある時は、見たこともない大男などです。
そして、この『イット・フォローズ』では、
引きの絵が多用されます。
これにより、あれ?あのゆっくり近づいてる人が怨霊じゃね?
みたいな疑心暗鬼にかられます。
この辺の常にいろんなところに注目しながら見るのが、
この『イット・フォローズ』の面白い部分です。
ややB級ぎみのツッコミどころが多いのもポイント

ホラー映画って怖すぎると、夜寝れなくなったり、
フラッシュバックして嫌な気分になる時もありますよね。
実際僕は、それもあるので本当に怖いのはあまり見ません。
その点『イット・フォローズ』は、
まさにちょうどいいバランスです。
ややB級映画気味でツッコミどころも多いのが素晴らしい。
これ褒めてます。(笑)
ツッコミどころを探しながら見ることで、
ちょっと笑いに変換できるので楽しく鑑賞できます。
特にラストの怨霊との対決シーンは、
もっと方法あったろという場面が多いので、
ぜひ注目してください。
B級映画の醍醐味はツッコミです。
「なんでやねん」とか「後ろ来てるよー」
とか心の中でツッコミを入れながら見るのが
楽しい見方だと思います。
シナリオライターとしてみた『イット・フォローズ』

ここまでは、ネタバレなしでの
『イット・フォローズ』について紹介してきました。
では、ここからはネタバレも含めながら
シナリオライターとしての目線で語っていきたいと思います。
設定に怖い要素が満点
『イット・フォローズ』の良さは、その設定です。
肉体関係を持つことで呪いがうつされるという点。
さらに、怨霊は常に姿を変えて、
どこまでもターゲットを追いかけてくるというところ。
当然捕まれば悲惨な最期を遂げます。
このゆっくりだけど確実に追いかけてくるというのが、
非常に怖く油断できません。
ゆっくり寝ていることもできません。
どこにも逃げ場はなく、いづれ追いつかれる。
この対策法はあるけど、ずっとはできない緊張状態を
視聴者は常に追体験することができます。
実際あり得ないのに、もしかしたら
こういう幽霊もいるのかもしれないという絶妙なバランスが
『イット・フォローズ』の面白さでしょう。
ホラー映画は、特に設定が重要なジャンルでもあります。
呪いのビデオを見たら貞子に殺されるとか、
加耶子の家に入ると呪い殺されるとかルールが必要です。
この絶妙なもしかしたら自分も呪われる
可能性があるというのがポイントです。
『イット・フォローズ』は性病の暗示

イット・フォローズの場合は、呪いを受けている人物と
セックスをすることで呪いが移ります。
なので、性病に近いものというのは、誰でもわかるでしょう。
イット・フォローズに登場する怨霊は、常に姿を変えて
ゆっくりと確実に迫ってきます。
つまり、死を具現化したといってもいいでしょう。
常に気にしていなくてもいいけど、
確実に迫ってきているのは
まさに性病の恐ろしさに近いのではないでしょうか。
たまに何人の相手といまでやっているかを
自慢げに話す人がいます。
でも、あれって結局自分がモテなくて恋愛が続かない
しょうもない男だと証明しているようなもんだと思うんですが
違うんですかね。
僕は、パリピが大嫌いな人間なんで、
その手の人に見てぞっとしてほしいとも思ってます。
不特定多数とセックスしている人ほど、
この映画は怖いかもしれないですね。
それとこのイット・フォローズのラストは、
僕はかなり大好きです。
ここは人によっても大きく分かれる部分かもしれませんが、
解決したのかどうか微妙なラインで、
え?これまだヤバくね?みたいな
いくつかの解釈があるラストは、
この映画の一番いいところかもしれません。
そんなラストも注目してみてみてください。
何度か見ることで発見も多いスルメ的ホラー映画!
今回は、ホラー映画の『イット・フォローズ』について
紹介しましました。
暑くなってきたこの7月から8月にちょっと
涼しくなりたい人にぜひ見てほしい作品です。
カップルで見てゾクッとしてほしいです。
また、一度見終わった後にもう一度見ることで
最初は気づかなかったけど、
実はこのシーンでも後ろに迫ってるじゃんとか
気づきも多いので、何度も見て
新たな発見をしてみてください。