どーも、RACCOGARDENのグラです。
キャラクターを作る時に、
一番最初に思いつきやすいのが能力です。
シナリオや漫画を描く人で、
こんな主人公にしたいと思った時に
序盤に思いつくのが必殺技や個性などの
能力ではないでしょうか?
今回は、そんなキャラクターの個性を引き立たせる
能力の決め方や見せ方について紹介していきたいと思います。
これからシナリオライターや漫画家、小説家になろうと
考えている人にも役立つ内容を提供できたらと思うので、
ぜひ読んでみてくださいね。
能力はほとんど出尽くされている

あなたは、バトル漫画でどんな能力が好きですか?
バトル漫画と言えば、週刊少年ジャンプの作品を筆頭に
多くの漫画が今までにたくさん出ています。
ONEPIECEしかり、NARUTO、ジョジョの奇妙な冒険、
HUNTER×HUNTERなど、
例を挙げたらきりがなくらいです。
これだけの人気作品がある中で、
ほとんどの能力は、やりつくされています。
ベタなところで言えば炎を操るとか時間、水、
植物を操るなど多少の違いはありますが、
能力というのは、そこそこ限りがあります。
しかし、人気漫画もある意味では、
何かのオマージュや参考にしているものがあり、
能力が似たようなものになるのも仕方がありません。
能力は似ているけど、そのキャラクターが使うことで、
全くの別のキャラになってきます。
もちろん俺なりのオリジナルの能力が思いついてて、
絶対に売れると思っている人は、
それを前面に出しながら作品を作ってみてください。
ですが、基本的にはどれもやりつくされていると思っていいです。
能力は一番先に思いつきやすい分、
作品に面白みを持たせる一つの要素ですが、
それをメインに考えすぎるのはよくありません。
能力は、わかりやすさが大事

よくシナリオ初心者にありがちなのが、
自分の考えた壮大な世界観や能力、キャラクターを
いっぺんに出し尽くしてしまうこと。
たしかに面白いと思うものを
詰め込みたくなる気持ちは、わかります。
ですが、読者はそんなにたくさんの
情報量を知りたいとは、思っていません。
能力はシンプルなものほど理解されやすく、
人気になりやすい傾向になります。
例えば、ゴムゴムの身で体が伸びるとか、
多重影分身でたくさんに分身できるとか。
滅茶苦茶わかりやすいですよね。
もちろん中には、複雑で難しい能力のキャラクターもいます。
ジョジョの奇妙な冒険やHUNTER×HUNTERなどが
その傾向に多いでしょう。
しかし、それは長期連載あってのものです。
とにかく漫画や小説でも短編のものでは、
尺が足りません。
短編であればあるほどシンプルで見栄えの良い
わかりやすい能力にすることで、
話がまとまって面白い作品になります。
特殊能力だけがキャラクターの能力ではない
特殊能力というとバトル漫画にありがちな必殺技や
超能力のようなものすごいパワーを
イメージする人もいると思います。
しかし、全ての作品でそんなスーパーヒーローのような
キャラクターが出るわけじゃないですよね。
日常を描いた作品や恋愛作品だってあります。
その時に特殊能力としてお勧めなのが、極端な性格です。
大して強くもないけど困っている女性を見たら
絶対に放っておかないとか、
彼女の願いを叶えるためならどんなことでもやりのけるとか。
そういった性格や特性からくる普通の人でもありえなくは
ないかも、くらいな能力を付けるのもいいでしょう。
先ほど挙げた彼女の願いを叶えるためなら、
どんなこともする男がいたとします。
そのキャラクターと超絶わがままな彼女キャラがいたら、
それだけである程度物語は、展開していくでしょう。
彼女のために振り回されながらも
必死に願いを叶えようとする主人公の姿が浮かびます。
彼女が殺人を望んだらどうするのか?
はたまた無茶難題をふっかけてきて、
できないものがあったらどうするのかなど、
主人公をいじめればいじめるほどキャラが動いてきます。
シナリオライターは、基本いじめっ子かドSです。
困らせて、そこからどうするかを
考えるのが上手い人が多いです。
特に女性の作家さんなんかは、
エグいことを考えるつく人もいますよね。
(これ、褒めてますよ(笑))
変わった能力がなくても、一つ性格面で極端な部分を作ることで、
そのキャラクターの能力になるので、考えてみましょう。
能力は見せ方でかっこよさが決まる

能力は、すでにほとんどが使い古されています。
透明になる能力だったり、時を操る、空を飛べる。
これらを上げただけでも何となく、
キャラクターが頭に浮かぶものもあるでしょう。
その時にパクリにならないためにすべきなのが、
どういう見せ方をするかです。
戦いの最中に両手を構えてビームを出したら、
それは、完全なかめはめ波です。
しかし、手からビームを出すのでも
指先から出すパターンもあれば、
手のひらからじゃなく目や鼻から出すキャラがいても
おかしくありません。
まぁ、鼻から出したらギャグマンガかなんかでしょう(笑)
他にもシチュエーションで緊張するとビームが出るとか、
笑うとビームが出るなんかのギミックを付けるだけでも
孫悟空とは違ったキャラとして扱われます。
つまり、演出や細かな設定を後からつけていくことで、
オリジナリティが出ます。
個性を出すのには、すでにあるものに
何かを足すか引くか掛け合わせることです。
炎を操るキャラクターなんていくらでもいるため、
もうパクリにもなりません。
そのキャラクターを効果的に見せられる演出を
よく考えるようにしましょう。
能力はあるに越したことはない。しかし、あくまでおまけ

今回はキャラクターを作る際の能力について紹介しました。
能力は、あなたがかっこいいと思うものや
願望を付けると書きやすくなります。
しかし、能力はあくまでそのキャラクターを目立たせる
一つのおまけでしかありません。
ただ腕が伸びるだけの奴がONEPIECEの主人公だったら、
これほど人気作品になっていません。
ONEPIECEは、ルフィのあの性格があってこそです。
次回は、キャラクター作りの性格について
書いていきたいと思います。