シナリオライターが教えるキャラクターの作り方!!キャラクターの基礎は弱点が必須!!

どーも、RACCOGARDENのグラです。
今までは、趣味のことを多めに書いてきましたが、
たまには本業のノウハウについても書いていこうと思います。
僕の本業は、シナリオライターです。


まぁ、漫画も描いたり、記事を書いたりするので
何が本業かわからなくはなっているのですが、
一番自信を持っているのが、シナリオ作りです。
あなたはシナリオを作ったことがあるでしょうか?
小説でもいいですし、漫画、映画を撮る人もいるかもしれません。


シナリオを作る時に重要なのは、キャラクターです。
キャラクターが面白ければ、ただ公園に行くシナリオでも
面白くすることができます。


そこで、今回は、私が仕事でやっている
シナリオの作り方を紹介していきます。
漫画家志望やシナリオライターになりたい人から、
ちょっとした創作をしたい人にも役立ててもらえると幸いです。

キャラクターが立ってるってどういうこと?

あなたは、『キャラが立っている』という言葉を
聞いたことがありますか?
これは、元々漫画家の専門用語だったそうで、
劇画原作者の小池和夫さんが言った言葉だそうです。


この『キャラが立っている』という言葉、
つまりはキャラクターがしっかりできていて、
目立っているという状態です。
このキャラクターが立っていれば、
シナリオは8割完成しています。


漫画家の卵やシナリオ作りの初心者にありがちなのが、
設定だけ考えて設定だけで進めようとすることです。
もちろん漫画や映画では、設定が面白く、
それを肝に進めていくストーリーもあります。


しかし、設定だけだと最初は良いですが、
すぐに飽きられます。
なぜなら、設定は慣れてきますし、
応用が利かないからです。
逆にキャラクターは、応用がいくらでもききます。


例えば、ONEPIECEのルフィが現代社会に来て、
会社に勤めたとします。
学校に行くことになったとしてもいいでしょう。
それでも、なんとなく問題が起きて
ルフィが活躍するイメージが見えてこないでしょうか?
キャラクターが立っているとは、こういうことです。


逆に設定だけの作品は、その主人公が他の作品や
設定に移動したときに活躍できません。
ちびまる子ちゃんやサザエさんも
普通の日常のなんてことないシナリオですが、
キャラクターがしっかりしているからこそ
何本も話が出てきます。
まずは、設定よりもキャラクターを
立たせることを考えましょう。

キャラクターで一番重要なのは弱点

出典ージャンプまとめ速報

キャラクターを立たせるためには、
様々な手段とテクニックがあります。
しかし、その中でも特に重要なのが、弱点です。
弱点がないキャラクター、特に主人公は面白さ半減です。


まず初めに弱点を考えることで、
今後のシナリオの展開にも生きてくるので、
弱点を考えましょう。
キャラクターを立たせるために弱点が重要だと言いましたが、
じゃあなぜに弱点が必要なのでしょうか?


それは共感性とピンチの演出です。
完璧な人間は、いません。
仮に人間じゃなくても、何か弱点があることで
かわいらしさや共感しやすさが出てきます。


モンキー・D・ルフィなら海が苦手、
NARUTOなら忍者としてのスペックが低い落ちこぼれ、
ドラえもんはネズミが嫌いですよね。
こういった圧倒的にダメなものを
一つ持っておくことが大事です。


視聴者は、主人公がどう弱点がある中で克服して
成長していくのかを見たいと思っています。
弱点は、必ずつけましょう。
ちなみにウルトラマンの3分しか変身できないという
弱点も、かなり考えられた弱点です。


時間制限によって緊張感が生まれますし、
尺の都合も調整できます。
強いキャラクターほど致命的な弱点を一つ持たせることで、
物語に緊張感という深みを持たせられます。

弱点は能力か性格によるもの

出典ーバンダイチャンネル

弱点は、ネズミだのお化けだの、海だの
具体的な物だけじゃないかと
思った人もいるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
性格面による弱点もおすすめです。


特にバトル漫画以外のシナリオの場合は、
基本的に性格による弱点になる事が多いでしょう。
あなたは履歴書で、自分の長所などを
書いたことがあるでしょうか?
その時にどんなことを書いていますか?


長所と短所というのは、表裏一体です。
優しいという長所がある人は、
人を信用しやすく騙されやすい弱点にもなります。
また、いくら優しくて強くても、
人のことを見捨てられないというのも
良いことなのに悪役の前には、弱点になりえます。


僕の場合は、細かいことに気が向きやすいという
長所がありますが、小さなことを気にしすぎるという
短所にもなりえます。
繊細というのは、良いことも悪いことも
引き起こしやすい能力でしょう。


そのため、僕が書く漫画や作品の主人公も気が弱く、
繊細な人物が多いです。
まずは、自分の性格に似た主人公にすることで、
その後の展開も書きやすくなるのでお勧めです。

キャラクターの弱点には過去がある

弱点を作る時になんとなく弱点を作るのでは、
もったいありません。
例えばドラえもんですが、ドラえもんは
ネズミが弱点で大嫌いです。


しかし、この弱点も理由を知っていなければ、
なんで?って感じでいまいち物語に入っていけません。
ドラえもんの場合は、元々黄色いボディーで耳が生えていました。
それなのに、寝ている間にネズミに耳をかじられて、
泣き晴らした結果耳が無くて青い体になっています。


弱点にもこういったエピソードやトラウマがあると、
そのキャラクターが立ちやすくなります。

悪魔の実を食べたから能力を得る代わりに
海に嫌われるというものでも、性格によるものなら、
母親の遺言で嘘はつくなと約束して絶対に嘘はつかないというのでも、
だましあいの物語などでは、かなり致命的な弱点になるはずです。


海賊なのに海で泳げない、忍者なのに忍術がまともに使えないなど
致命的な弱点ほど、そこからの挽回に目を引かれるので、
やりすぎかな?くらいを目指しましょう。

弱点は人間である証!!まずは弱点を考えよう

どんな人にも苦手な物、嫌いなものがあります。
だからこそ、人は輝くときもありますし、
助け合わないといけないときも出てきます。


弱点とは、ピンチを演出するものでもあり、
その人物を表す重要な特徴です。
キャラクターは、1に弱点。


苦手なものを知ることで、応援したくなるものです。
視聴者に応援してもらうためにも
弱点を前面に押し出しましょう。

最後にココだけの秘密を教えます。
僕の嫌いなものは、キウイフルーツです。
アレルギーなのと、見た目が小動物みたいで
気持ち悪くないですか?(笑)


それじゃあ、またシナリオライターの
キャラクターレッスンをやっていきたいと思います。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中